カギに纏わるエピソード
カギに纏わるエピソードをご紹介したいと思います。私が、初めてカギを意識したのが、小学生の頃でした。当時カギっ子とう言葉が流行っており、共働きの両親を持つ子どもはいつも首にカギをぶら下げておりました。その子からしてみれば、いつも家に両親がいない為、寂しい思いをしていたかもしれませんが、私からみれば憧れの的でした。特に首からぶら下げているカギを見ると、どこか大人びた印象を持ち、私達とは少し違った雰囲気をかもし出していたからです。これが私のカギに纏わる初めてのエピソードでした。しかし、カギっ子の夢は中学生になるとかなえられました。中学生になってから、母親が外にパートに出始めたのです。パートの為、あまり長時間不在ということはありませんでしたが、マイカギを持たされました。なんか気恥ずかしいというか、嬉しい気持ちになったことを覚えております。でもそこはさすがの中学生で、カギを持って数週間もすれば興味もなくなりました。その次に意識したのが、大学生になって、彼氏と同棲をする時でした。特にその彼氏とは、同棲の約束をしてたわけではありませんでしたが、彼氏が不在の時間に彼氏の家に行くことが多くあった為、自然とカギを渡される流れになってしまいました。彼から手渡された時の、喜びを今でも覚えております。そんな彼とは、結婚をしました。今でも旦那となった彼と一緒のカギを持っております。そして、私は出産をして、家を空けることになりました。その際に、義母にカギを渡したのです。義母は快く受け取ってくれて、一生懸命家事をしてくれました。今でも感謝しております。このように、カギ一つをとっても私にとっては様々な思い出があります。そして、その思い出を忘れないように、カギにつけておいたキーホルダーは必ず取っておいております。そのキーホルダーを見ると、当時を思い出してニコニコしてみたり、悲しい思いをしてみたりと、思い出がギュッとつまっているのが、私のカギです。